模型制作記録簿

模型趣味のアレコレを綴っていきます。

HGズワァース、進捗2023.8.21

前回が6/25分までだったので軽く2ヶ月近く経ってしまいました。

そして長いお盆休みです。

 

今回のお品書きは

・頭部の改修

・中趾含む足首周りの改修

・膝当ての改修

・腰パーツの改修

・下肢と足指の擦り合わせ

・太腿について

・胸部装甲周りについて

・掌について

・腰アーマーについて

あたりです。

 

頭部の改修

そろそろ小角の取付にかかろう、ということで当ててみたところ、イメージしていた位置とやや異なる感じがしたため、付け位置変更しました。

プラ棒を差し込み、流し込み接着剤SPを使用。

…クラックが入りました、はい。

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これはプラ棒の差し込みにより周囲にテンションが掛かっていたため、SPを使ったことでクラックが発生したんですね。

乾燥後均して小角を接着。
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兜の内側パーツ。既に何が何だか。この後顎を造成しました。外装の顎の下にさらに顎に見えるパーツが見えるのがガレキパッケージ版の頭部です。

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現在のまとまり具合。

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小角の根本は分割線埋めと強度担保を兼ねて瞬着パテを一周させました。

 

足首周り

特徴的な中趾(前の足指)。以前から右脚だけちょいちょい弄ってきましたが、本格的に加工します。

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形は追い込めてるはずなんですが、接地感がフワフワした印象。

原因はコレ。

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足底が肉厚になっており、爪が地面に当たらないようになっています。実際の鳥などおそらく爪で地面を喰んでいる訳ではないのでしょうが、ことABに関して言えばどうしても力強さに欠けます。なので赤線の部分をカットします。
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左が加工後、右が加工前。こんなにも爪の浮きが変わります。

向かい合わせてみたところ。

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…あれ?長さが違う?

ここで気づくのですが、以前右脚だけ中趾の可動を目論み、結局ボツにしたのですが、再接着の際に長さを確認せず固定してしまったようでした。

この後左側も同じ経過で加工し、今は長さが揃ってます。が、もしかしたら長いかも…

この後外趾の加工に入りました。

 

膝当て

なかなかに悩ましいパーツです。長らく横から見たシルエットをずっといじってきてたのですが…

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膝当てを含む関節部の前後幅がすごくタイトであることに気付きます。しかし膝当てがなかなか太腿へ密着してくれません。

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原因はアレコレいじっているうちに取付部周辺=膝当ての下半分が細くなりすぎて太腿前面に当たってしまっていたから。これを太腿をカバーする形へ修正します。

初めは瞬着パテを盛っていきます。のちに裏側から削り広げるための裏打ち(厳密には「表打ち」なんでしょうけど)となります。ある程度盛ったところで光硬化パテに変更。表側から削って形状出しするには光硬化パテのほうがやりやすいので…
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下半分の幅が拡がったところで裏側をくり抜きます。

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これで太腿に貼り付くような形状になりました。細かな付き位置やサイズはさらに調整が必要そうです。
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腰パーツ

これもなかなかに悩ましい。

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シルエットを大きく調整するため、キャノン砲が付く穴を一旦パテで塞ぎました。また腰の外装と胴体の間にある二層目のディテールも一旦削ぎ落とし、アウトラインを整えていきます。

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ある程度形が出てきたら、二層目パーツを作成。エポキシパテで別パーツとして作ります。薄くなりそうなのでエポパの高密度タイプを使います。エポキシパテが分離するよう腰パーツへメンソレータムをしっかり塗布します。

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現在こんな感じ。

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別パーツで作るのは、形状出しがしやすいから。削りすぎたら瞬着パテを盛り、削りなおします。

 

下肢と足指の擦り合わせ

足指のカバーを、指の分ごとにカットして足底パーツへ乗せ、形を擦り合わせてきました。

現在左足後趾を作業中です。

すると最終的に赤丸部分が不要となります。狭めた下肢足首側と干渉するため、無くすことで位置調整がさらにやりやすくなりました。

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そしてふくらはぎの見直しです。

設定画と睨めっこ。というかこの作業開始前、これまで下半身サイドビューを知らずにやってました。少し前にネットで設定画を拾うことができ、下半身の解釈が大きく進みました。

何せそれまで膝曲げしてるか盾で膝から上が隠れてまともに下半身のラインを見ることができる設定画が無かったからなのですが。

ガンマカでアタリを付け、リューターで削ります。ふくらはぎ裏側は穴が開きました。これはふくらはぎパーツに瞬着パテで裏打ちしたところまで削ったということで見事ふくらはぎパーツがその役目を終えたということになります。

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ふくらはぎパーツは使わずパテ盛りで形を出すことも考えましたが、定規パーツとして装着し外から削っていくことに。

お疲れ様でした(笑)。

 

とりあえずここまで来ました(左)。

右がキット、スネのラインがかなり癖強。設定画では爪先が左を向いた時にスネラインは緩い反転S字を描くのですが、現状S字になってます。様子を見ながら再現できたらと思います。

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太腿について

最近まで下肢はもう一息コンパクトにしたいと考えていましたが、足指の加工が進み下肢へしっかりとはまるようになると思ったよりシュリンク加工はしなくてよいのかな、と思い始めました。

もしかしたら膝当てをややコンパクトにすると良いのかなと思いつつも現段階ではそのままとし、太腿を若干伸ばしてみることにしました。

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既に膝関節はプラ棒で繋いでいるだけですので、太腿の途中をカットしてプラ板挟んで…とかしなくとも関節付近へパテで肉付けするだけで丈を変えることができます。

太腿を伸ばすことで相対的に下肢を短く見せ、膝当てから露出する部分を増やし、隠れすぎるのを和らげる効果を狙ってます。ただ下半身への延長工作はもともと不足気味だった上半身のボリューム増を打ち消すことにもなりかねないため、右太腿加工前に一旦全身を組み付けて確認します。

…と、思ったら…

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盛大に左右の角度が揃ってません。むー。

一旦ダボ穴を拡げて再度エポパテを詰め込み、角柱を埋め込み直します。

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これなら大丈夫でしょう。硬化待ちの間にほかのことをやります。

 

胸部装甲について

エポパテの硬化待ちの間にアレコレ進めました。

顔周りの面を整理したり、首周りにディテール追加したり。胸部装甲も位置をやや上に引き上げつつ、装甲喉元付近をやや延長。延長箇所は馴染みを確認したくて黒く塗りつぶしました。

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やり過ぎると紋様が下がって見えるので、加減を見ながら。

胸部装甲を上に上げた関係上、襟周り〜肩にかけてもう少しパテ盛りする予定。今はやや撫で肩な印象なので。設定画をよく見ると、襟元から肩のカーブが始まるまでのライン、少しだけ登り勾配でした。これを修正すれば撫で肩な印象は収まるかも。

 

掌について

過去に買ったハンドパーツは太くてイマイチでしたが、今回コトブキヤから出ている「シャープハンド2」が良さげなので購入してみました。

こんな感じで関節部をカバーするディテール入り。

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ディテールを落とし、やや長めな第一関節を少し削り整えます。
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良さげです。

小指と人差し指、つまり拳の両側面は握り込んだ指が癒着したような成形になってますが…
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第一関節に谷間を作ってやると握り込んだ指の感じになります。
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BJで一応繋がりましたがクルクル回ってしまうので固定は必要ですね。

 

腰アーマーについて

腰アーマーが扁平すぎるので、ハッチオープンの設定画に基づき変更します。左右それぞれの前面フチからパテ盛りしてフチのカーブを増やします。

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太腿を少しだけ覆うような形に。

装着して全体を見ます。とりあえずは良さそうです。

 

お盆休み中存分にいじれましたがまた週末モデラーに戻る日がやってきました(笑)

次はひと月以内にアップしたいですね…

でわでわ。

 

 

 

光硬化パテについて

現在私が造型のメインとして使用している光硬化パテ。

私はタミヤ製のものを使っており、UVライト(でも可能ですが)ではなく通常の可視光線でも硬化出来るのが気に入っております。

今や自分の作業には欠かせない、そんな光硬化パテのことをつらつらと書いてみます。

 

まずいきなりですがコストの話(笑)。

※全て税込価格

タミヤ 光硬化パテ(27W 約2分)

 34g 1,320円

比較参考として、

タミヤ ポリエステルパテ(約1時間で硬化)

 40g 616円

 120g 1,078円

 硬化剤(単品)4g 385円

よく上がるのがこの二者の比較でしょう。ポリパテ40g 616円に対して光硬化パテが若干少ない34gの1,320円。倍もするし!と敬遠される主な理由はだいたいこの辺(笑)。

120g版に至っては、量は4倍近くで少しお安い1,078円ともなれば光硬化パテを選ぶ理由が無い、とまで言われます。よく硬化剤が足りず別途買い足す必要があったとしてもコスト的にはまだ勝てない。

 

そのうえで今回は個人的に感じたメリットを書いて、プレゼンテーションしてみたいと思います。

 

私が感じるメリットとして

①適量内なら10秒もあれば硬化するため作業が早く、また追加盛りができる 

②ヒケない。またプラを侵食しない 

③自分にとって使いやすい粘度 

④硬化後は瞬着パテと比べて削りやすい…といったところです。

※実はポリパテを使ったことがありません。なので切削感や実際の使用量に対する硬化時間、硬化剤ひとつで何gまで保つのか?といったことを知らず、比較に出せませんのでご容赦ください。決して「使ってたけど嫌になったから」とかではございません。

 

①とにかく硬化が早い、追加盛りできる

これは光硬化パテというジャンルの最大の武器ですね。2分で硬化とありますが、作業でチョコチョコ盛る程度なら15秒程で硬化します。注意事項として一度に2mm以上盛り付けるとパテ内部が硬化しないとありますが、これは外からの光が内部まで届きにくくなるからだと思われます。2mm以下で硬化させてさらに盛り付けていくことは可能です。

なお、タミヤ光硬化パテはUVライトといった特殊な光源を必要としませんとあります。少し調べた限りでは、どうも光硬化パテはその組成次第で必要とする光の波長が異なるらしいです。そのため製品によってはUVライトのような波長の場合深部にまで光が届かず、表層だけが固まる場合もあるようです。

自分はUVライトではなくコレを使って硬化させてます。

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NEEWER CN-160

光量はダイヤルで可変し、最大で660lm。これは一般的なデスクライトが200lm台なので約4倍近い光量となります。本来バッテリー式の撮影用ライトですが、有線アダプタ(別売)を付けることで電池切れとは無縁になります。

光硬化パテ使用開始当初は、携帯用デスクライトを使ってました。光量的には問題なかったのですが、撮影用にと買ったCN-160で硬化させたら表面のベト付きが減ったため「強い光源は大事かもしれない」とこちらばかり使ってます。

追加盛りとは、一度盛って硬化したパテに対してさらに盛ることなのですが、例えばエポキシパテの場合硬化したエポキシパテへさらに新しくエポキシパテを乗せただけですと、追加した部分が剥離してしまいます。

光硬化パテは盛れば盛るほど塊になっていくため造成に向いていると思います。

②ヒケない。またプラを侵食しない。

これはある意味弱点ともなりえるのですが、ポリパテやラッカーパテが溶剤成分の揮発によって硬化するため体積が減る=ヒケるのに対し、光硬化パテは溶剤成分を含まないため、ヒケはないといっても良いレベルです。

溶剤成分でプラの表面を侵食して定着するのではないため、少量だったり盛る面積が小さいとプラから剥離することがあります。大抵は番手の少ないヤスリで表面を少し荒して「足付け」してやることで解決しますが、この侵食しない性質を利用してキットへ盛り付けた後にコキンと剥がして(※)単独で整形したり(再度貼るには模型用接着剤で貼れます)、出来合いのシリコン型へ塗って造成することも可能です。

※複雑な形状の箇所へ盛った場合剥がせなくなることがあります。

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UVレジンアクセサリー向けの半球シリコン型へパテを塗り込み、色々な曲率の半球を作りました。厚みは正確なところはあやふやですが、1mm以上2mm以下程度に塗りたくりました。最初はシリコン型の穴を塗りつぶす程度に、一旦硬化させて次は厚盛りを意識して。

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分かりにくいですが、直径は同じで球としての高さ(曲率)が違う2つの半球。キットでは曲率がキツく、プラ板で下駄履かせて厚みを出したものの後から「ミサイルハッチの曲面に馴染んでない」と気になり出してアクセ用シリコン型を調べて購入。なんとか自分の欲しい曲率の半球を作ることができました。

③自分にとって使いやすい粘度

言葉での説明は難しいですね。瞬着パテより粘度があり、歯磨き粉よりやや粘度が低い(笑)。平面へ取り出したパテの山へ爪楊枝を突っ込みかき上げると2mm球程のパテが先端に絡めることができるくらい。同じことを瞬着パテでやるとしたたってしまいますね。

また爪楊枝でチクチクやると表面が均されていきます。盛りたい量が合っていると、爪楊枝で捏ね回すだけでそこそこ表面が均されてくるくらいです。

おそらく似たようなことは他のパテ類でも可能でしょうが、多分硬化完了までに平らに伸びてしまったりと盛った直後の形状を保つのは難しいかもしれませんが、光硬化パテのいいところはそこそこ盛った状態を保ってくれること、「上手く盛れた」と思ったらすぐ光源にかざしてやればその状態で硬化してくれる。反対に強い光を当てるまでは時間がかかっても固まらないので、盛りが気に入らなければ拭ってしまえます。ラッカーパテを隙間(使用条件を超える深い溝は不可)へ充填し、あぶれた部分を溶剤を染み込ませたウエスや綿棒で拭う…などの「合わせ技」も、光硬化パテなら単独で可能です。

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シリコン板の上へパテを出し、シリコンから剥がしたもの。そのままぺリンとやりました。

ちなみに最近までこの方法でパテ出ししてたのですが、ある日面倒に感じてマスキングテープで代用するように…

④削りやすい

瞬着パテは、その硬度と接着力による強固さが良い所ですが、反面先に周辺のプラ材が削れてしまうといった面もあります。タミヤ光硬化パテの場合は「プラ(PS)>光硬化パテ」という硬度で設計されているそうで、当たりを柔らかくして削っていけば光硬化パテのみが削れていきます。

ヤスリ掛けでひとつ注意があるとすれば、表層に未硬化成分=ベトつきがあったままヤスリを当てると目詰まりしやすいというところでしょうか。ベトつきが目に絡むとその状態で硬化するため、サンドペーパー系ですとまず切削能力が落ち、払っても取れません。特にスポンジヤスリ系を真っ先に使うのはコスト的におすすめしません(笑)。表面を軽くカンナ掛けして未硬化成分を取り除く、ラッカー/アクリル溶剤で表面を拭き取ってから各種ヤスリを使用すると良いと思います。もっとも、①で紹介したデスクライト以上の光源を使ってやることで、硬化時間の短縮と未硬化成分を減らすことは可能です。

なお、タミヤ光硬化パテはオレンジ色のペーストですが、光に当たる時間が長くなるとレモン色のように鮮やかな色味が抜けて白っぽくなっていきます。

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中央のオレンジ色が10秒程度光に当てて硬化したもの。右上や下にあるレモン色が日光で1日他っておいたり、室内光でも1週間程放置しておくとこんな感じの色味になります。やや半透明。

 

デメリット…という程深刻ではないけど、弱点ともいえること。

・硬化後でも溶剤の影響を若干受ける

おそらく塗装のノリのためなのか、若干溶剤の影響を受けます。例えばサフを筆塗り(私はエアブラシ環境を持たないので)すると表面に小さな穴が開くことがあります。これは何回かに分けてパテ盛りした際に入った気泡が原因で、薄皮一枚分表層下にあった気泡が、溶剤で壁を溶かされて穴として顕在化してしまったのでしょう。爪楊枝でグリグリやってたので…今ならスパチュラとかを使ってるかも。

塗装前の表面処理や下地処理の段階で気づけば良いですが…という意味であえて「弱点」としました。

・平滑面での食い付きが弱い

メリット②でも触れましたが、溶剤を含まないためヒケない代わりにラッカーパテやポリパテと比べると若干食い付きが弱く、横方向の力が加わると剥離することがあります。小さく浅い傷を埋めるには不向きです。

・造形後のボリュームがやや把握しづらい

タミヤ光硬化パテに限れば、硬化後も光を当て続けることで橙→レモンイエローと白っぽくなっていきますが、若干半透明でもあるためモノとしてのボリューム感が写真を撮った時に伝わりづらい傾向にあります。

そんな時はサフ塗って均一化してしまいますが、人によってはそのあたりどう思うか気になるところです。

 

長々と書きましたが、いかがだったでしょうか。

「使ったことないし高いからよくわからん」みたいなところから「ちょっと使ってみようかな?」とお試しいただけると、もしかしたら新たな扉が開く…かもしれません(笑)

これは単純に私がそうでしたので、皆さんもいかがでしょうといったところです。特にタミヤさんからステマを依頼されてる訳でもございません(笑)。

可能性のひとつとして、お試しあれ。

 

 

HGズワァース、進捗2023.6.25

もうGWから1ヶ月以上経ってしまったんですねー。

早いなあ。

 

本エントリーのお品書き。

・胸部装甲について

・膝周りについて

・腰の接続他、関節の置き換えについて

・盾の合わせについて

・肩周りの整形について

・頭部について

以上となります。

 

・胸部装甲について

このパーツの印象のためか胸幅がやや狭く感じられたため、前回接続スリットの幅増しをしました。

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左右1mmずつ、計2mm。

その後胸部装甲をどう繋ぐか?までが前回のあらすじ。

こうなりました。

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中央で2分割されてるキットですが、紋様を1箇所だけ跨ぐようにしてカット。一旦4分割となったパーツの、センターで貼り合わせになるものだけを接着して3ピースにした後、裏からプラペーパーを貼って繋げました。その後さらにエポパテでハッチとの隙間を埋めてやることで追加補強とパーツ落下を防ぐ役目をしてもらいました。


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気分を上げるために付属のシールを貼ってみる。当たり前ですがピッタリ。

ん?

カットして幅増ししたのに何故?(笑)

 

・膝周りについて

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下半身の設定画を見つけたので、膝当ての付き方を検討中の図。かなり太腿に密着していて、膝当ての基部は膝関節にかなり近い。

このため膝当ての裏側をある程度削り、画像の位置より上で接着できるよう調整。

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とりあえず仮固定。気になったらまた付け位置を変えます。

この時点では膝関節の関節技は取っ払いプラ棒接続へ。固定ポーズにするので…

下半身の流れが確定したのちに膝関節の蛇腹を造成します。

そう、ズワァースは関節部からオーラマルスが見えないんですよね。カバーなのかそういった関節機構なのか設定でも特に触れられてませんが、開発後期のABゆえと解釈しています。

 

・腰の接続他、関節の置き換えについて

腰と上半身を繋ぐ太いピンはカットしてしまいました。これは腰の位置を前後調整するにあたり邪魔くさくなったからです。

現在はエポパテ噛ませて位置決めして、気に入らなくなったら掘り返す(笑)というある意味非効率なやり方してます。

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こんな感じで…
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見えちゃってますねー。

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現在は腰部に残る接続ピン跡に空いている穴に2mmプラ棒が刺さったので、上半身側に詰め込んだエポパテに穴を開けてガッチャンコしてます。重みが加わるとそちらへ傾くのですが(笑)、仮留めとしては良いかなと。

 

そして大事なのが股関節軸。

固定ポーズかつ制作途中では取り外し出来るようにしたかったので、5mm角棒を股間に通してエポパテで固定。太腿にもエポパテを詰め、角棒を刺して位置決めします。角棒にはあらかじめメンソレータムを塗っておき、エポパテ硬化後に抜けるようにしてあります。

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角棒の位置決めにあたり、元々の股関節軸より前へズラしました。

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ズラす前の状態。

なにしろこの股関節周りの外装が全体ボリュームで見た場合「小さい」と感じてまして。前後に割って前後の厚みを足しつつ上下にも幅増しするよう接続したり、辺が悉く逆Rなのでパテ盛りしたりしてなんとかボリュームを足そうとアレコレやってました。

そうしているうちに気付きます。

「あれ?股関節の軸ってこんなに後ろ?」

胸を張ったような上半身の改訂と股関節外装のボリュームアップまでは良かったのですが、気がつけば肩の付く位置と股関節の位置が良くない。肩が前に、股関節が後ろに引けている。これでは腰の入った立ちポーズ向きではありません。

ここから上半身と股関節でエポパテを挟み、硬化させては様子見〜掘り下げてはエポパテを詰め直してくっつけ…を何度となく繰り返します。

ここで股関節はBJ軸を辞めてプラ角棒へ。ガレキ並のダボを目指します。敵はオーラコンバータ。倒れたら負けである(笑)。

角棒へ置き換え時に、なるべく前方へズラしてやりました。

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肩が股関節軸位置より前へ出がちだったので。

ここからもう一息調整入れてますが、このエントリー上ではここまで。

 

・盾の合わせについて

盾の表と裏を貼り合わせるのですが、盾の合いがよくありません。パーツの嵌合なのか内部のピンダボの設置位置ゆえかで変わりますが、今回は後者っぽかったのでそのように加工。合わせ目消しであまり無理させたく無いため、密着するまで調査します。

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後ハメ化もしました。が、よく考えたら爪は後ハメしなくても塗れたかも(笑)。

 

・肩周りの整形について

肩口にはアレンジが入ってしまっているため、パテ盛りして整形です。

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こんな感じで盛り付けていって…

現在↓な感じに。
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膨らみはつけたいが肩口の開口部は狭くします。上腕付け根は接着と瞬着パテで既に切開出来ないため、追加裏打ちする場合爪楊枝で少しずつ瞬着パテを付けては硬化…も、硬化スプレーが届くかなあ?なところまで攻めて、なるべく細くします。

実は前面から背面への繋がりがよく分かってません(笑)。

 

・頭部について

わりと初期に弄ってはいました。

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正直この角のセンスが理解できません(笑)。大体想像上の生き物にしても実在するものをベースに描写されますから、角って概ね額あたりとかから生えてる印象です。後方へ靡く角が頭頂部付近に芋付けって…抜きの関係で別パーツ化するのは仕方のないことですがもう少し原典に沿って良かったのでは。

角は削りつつ途中でカットし、角度を付けて再接着しました。角付け根には瞬着パテで固定も兼ねて整形しました。

首はキットの接続軸を見ても分かるように、猫背前提の取り付け角度ですね。ここは関節技の球体ジョイントに置き換えました。

しかし斜面への取り付け前提から形状を決めたためか、後頭部が跳ね上がっているため横から見た時の量感がやや乏しく、顎を引きまくった角度の顔まわりの割に頭頂部のラインのお陰で頭部全体としてはあまり顎を引いたような角度に見えません。

横から見ると

「>」となってしまってるので、

「フ」としたい。

まず荒ぶる後頭部(笑)をカット。断面を楔形に削った後に接着します。

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顎を引いたように見せるためには前頭部が下がり後頭部が上がる必要があります。しかしこのままでは顎は首にめり込むしかありません。

思い切って顎とピラーが一体となった部位の後ろでカットしました。ノープランで。

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あとは嫌でも繋げるしかありません。自分を追い込むスタイル。真似してはいけません。

兜側の頬あたりに曲面に馴染ませて癖をつけたプラペーパーを貼り、インナーパーツに被せてからプラペーパー部へ顎を接着します。

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なんとかくっつきました。この時点ではピラーと兜が繋がってません…

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各隙間と裏側を瞬着パテで繋ぎました。

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上半身への接続自体を調整する必要はありますが、とりあえず前を向いた状態で顎が引けすぎてないように。

 

・追加作業

6/25に自作首パーツの位置を1mm後へ下げ、下ハッチのアウトラインを変更。腰の位置がある程度固まってきました。

下ハッチは回り込みを少し増やしました。少しとはいえ胴体側も合わせて削ってるのでそこそこな作業になりました。

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ハッチはもう少し整理が必要そうです。

 

立ち姿自体はあまり変化が無いように見えますが、腰部接続が少しずつ安定しつつあります。

そういえば腰サイドアーマーは一旦外してしまいました。股関節を前方へ動かした影響でアーマーの取付基部がズレたままになるため、修正が必要です。

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頭部の位置が若干変わりました。

 

正面から。こちらも大きな変化はありませんが、体型が落ち着いてきたのかも。

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しばらく姿勢の調整して、落ち着いたらそろそろ腕部かなあ。なかなか手を付けられていませんが…

 

 

 

 

 

HGズワァース、進捗2023.05.07

前回はあくまで4月頭の状況までをまとめたもので、そこから推敲している間に1ヶ月ほど経ってしまいました。当然その間も色々進展しているのですが、どこかで区切らないと「書き出し〜推敲〜進展〜追記」を延々と(「永遠と」は誤用ですよ)繰り返すことになってしまいますのであえての…といったところです。

 

トピックとしては

・机と椅子を買いました(笑)

・中趾の可動はオミット

・コンバータと型取りゲージ

・盾の紋様について

・ウエスト周りの見直し

といったところです。

 

・机と椅子を買った話

ここまでで深刻化していたのが制作時間の短さでした。これは時間が取れないのではなく、長時間座って作業するのが辛くなったということでして…

どうも座り仕事から立ち仕事に変わって1年以上経ち、使ってなかった筋肉を使い座る機会が減り…の結果、以前はそれでやってたじゃん!な座りっぱなし制作環境がとにかく苦痛になってきまして…ちなみに座る=床に胡座、でして。30cm程度のちゃぶ台に胡座かいて作ってました。

ホームセンターで見た机と、椅子に座ってみたら「ああこれでええやん」となり、1万円程でワンセット購入。なんとか自室に設置完了し、晴れて「座る=椅子に」とランクアップ(笑)。かなり長時間稼働することが可能になりました。

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・中趾の可動オミット

現在も継続中のコンバータ整形ですが、予定してたよりも大型にしてしまったことから自立は困難なことがはっきりしてきました。

初めは何となく仕込んでみた中趾の関節ですが、不安定な要因になりそうなため辞めました。

 

・コンバータと型取りゲージ

型取りゲージなるものを買ってみました。

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今までプラ板を整形してラインを作り、それを当てこんで左右のラインが同じになるように整形してきました。が、型取りゲージはプラ板整形より格段にラク。そしてプラ板を当ててた時よりもダイレクトに左右の違いが分かります。プラ板の頃は片方が+1、もう片方が−1だとした場合、ひとつのプラ板をそれぞれに当てた際に「近い近い」と甘く見てしまい、差分は2も違うと気付かない…ダイレクト比較ならすぐ分かりますね。

 

・盾の紋様について

クリアパーツ化を目論んだ訳ですよ。

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紋様をくり抜いて、そこへクリアレジンを流し込む…言う程簡単ではありませんでした。緩くRを描いた面なので、表から流し込むと左右へ垂れます。なので表面にマスキングテープを貼り裏から流し込んだのですが…粘着面の荒れが残ってしまうので中々透明感が出ません。一応表から爪楊枝等で塗りたくってやると透明感が復活するのですが、平滑性が悪く波波な感じに。

そしてペーパーで磨くと曇りが全然取れません。

これは正直失敗。

紋様を一旦光硬化パテで埋め、盾表にエポパテを盛って蓋を作り、光硬化パテを取り除いて盾の裏からクリアレジンを流してみました。しかしこれも離型が上手くいかず、エポパテにクリアレジンが食いついて剥がれず…これも正直失敗です。

今回は失敗したままにしておきます。

 

・ウエスト周りの見直し

元々細過ぎたウエスト。

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これなんか分かりやすい。極端ですよね。

股関節パーツの左右幅が狭く、その開口部へウエストを嵌め込むため、上半身の幅からウエストにかけて絞り込みすぎておかしなフォルムになってます。

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ただ、シャキッとした姿勢を捨てて前屈みっぽくすると「これでもよくない?」という感じにもなる…基本骨格がそちら寄りなのでしょう。 

ただ今回は「重AB」と設定されながらもコンバータが重そうなだけで全高では13機中8番目、重量で6番目と「サイズの割には重い」というだけでずんぐりむっくりでもガチムチでもないズワァースさんを見てみたいところからスタートしてるので…

 

実は初回のエントリー時には既に加工済みでしたが改めて。

上半身の改修。基本骨格の修正になります。俯きがちになりがちな上半身を、胸を張った印象にしていきます。

エスト部を切り離し、胸部全体を起こし気味にする角度で再接着しました。

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ハッチとウエストに大きな隙間が出来ましたが、胸部装甲もやや上向き加減の角度に変更しており、口が開いた状態です。

次にパテでウエスト周りに肉付けしていきます。この角度では分かりにくいですが、股関節外装との接続部に向かって細くなりすぎるため、凹みの部分を覆って自然なラインにしていきます。

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股関節外装にもパテ盛り。その前に一度股関節外装を前後中央あたりでカットし、前面側を少し下へ下げてやりました。この股関節外装が小作りな印象なため、かなり弄っていきます。まずは辺に沿って盛り付け、逆R気味の輪郭を変えていきます。

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盛った後、再度前後でカットしたら逆V字気味に開いて前後のボリュームも足しました。

この辺りから以降がGW中の作業となります。

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上半身を接続して胴回りのバランスを見ています。

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肩周りの装甲、脇の下あたりから胸部前面にかけてパテ盛りしてボリュームを出します。
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その後、胸部装甲の幅増し=装甲の取付位置を外側へオフセットするため、まず差し込み用溝へプラ板を差し込みます。このプラ板にはさらに追加でプラ板が貼ってあり、その分外側へズラすガイドとなります。
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ガイドに合わせてモデリングソーでカットラインを入れた直後。
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両側ともカットラインを入れ、掘って溝を完成させます。
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胸部装甲中央の隙間が、オフセットした分となります。

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まだボリューム不足ですが、襟元のボリュームアップも開始してます。まだ薄いですが…

ここでタイムアウト

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次は腕部へ行きたいですね。

それでもまだ、こう、オーラバトラーとしての佇まいには至ってない感じが。このあと盾付けてコンバータ付けて刀持たせればズワァースにはなるんでしょうけど、それはそれで記号的であり大雑把かなと。なのであえて装着せずに「素体としてのズワァース」を見つけたいかな。

まだまだ色々気になるところは多いので…

HGズワァース、進捗2023.04.05

HGズワァース、前回からの進捗だったりを書いてみます。

トピックとしては

・中趾の可動〜シルエット変

・コンバータのシルエット変その後

・膝周りの改修

といったところです。

 

中趾の可動

「中趾(ちゅうし)」とは何ぞや?となる前に。

ズワァースの足の指(趾=あしゆび・し)は、前方に1つ・外側に1つ・内側に小さく2つ・後ろに1つという構成です。そこで、鳥の指の数え方にならうと中趾・外趾・内趾・後趾という名称になるそうです。5本指の鳥ですと第1趾・第2趾…となるそうですが、数字で表すとピンと来ないなあと思い、前者の数え方を採用しました。

これなら「中趾のシルエットを整え」とか「中趾の爪は…」といった感じで具体的に表現できそうです。

で。

関節仕込んだんですよ。

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これは、中趾が深く曲がるとその分深い踏み込みポーズが取れるから、です。

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でも本当は、中趾とスネの間に1つディテールが必要でして。

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これを装着するとあまり曲がらなくなる(笑)

一応この工作により、結果的に中趾が少し伸びるので、反対側も同じように工作してバランスを取るつもり。

…多分最終的には関節の可動はオミットにするかも。

 

コンバータその後

ひたすら盛り、削りの繰り返し。

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まず、したいシルエットの形にプラ板を加工し、マステで固定(右側)。その後プラ板とキットの隙間を埋めるように光硬化パテをチクチク盛ってやります。硬化後にプラ板を外すとプラ板の跡ができる(左側)ので、のちにその溝が見えなくなるようにパテを削っていきます。

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あと、コンバータ先端部の延長も進めます。

途中、コンバータの峰のラインをもう少し変えたくなり、また盛って…

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削って…
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様子を見て…
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さらに盛り…

左コンバータはさすがにエポキシパテ盛りに変更。
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削り…
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たまにガイド板を当ててラインを確認。
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コンバータの段差も設定通り上から順に段差がつくように加工中。ガイド板を両面テープでキットに貼り付けてから光硬化パテを盛り…
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硬化後板を剥がすとこんな感じに。
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さらに盛り〜研磨は続きますが…

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左コンバータで上手く形が出せそうということでコンバータ工作は一旦お休みして別のところを。

 

膝周りの改修

最近ズワァースの膝曲げしてない脚の設定画見つけました。

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ほぼ加工前のキットと比較。

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すごく違うわけでは無いのだけど、いかんせん全体で見てのバランスとしてサイズそのものが一回りは大きい。

ズワァースって、ダンバインタイプでの「足首が明確に別構造」というのと違い、ボゾンとかのようにスネから直接趾が生えたシルエットをしてますね。キットでは各趾が一つにまとまった上でスネへ接続する形を取るため、どうしても「足首」のニュアンスが発生してしまいます。

あと設定画では膝関節周りがキュッと締まっており、細い…膝当ての付き位置もニュアンスがかなり違いますね。

キットは下肢をボリューミーに見せており、こうして設定画と比べるとより違和感を感じますね。スネ長と等しいくらい長い中趾ですが、キットでは下肢のボリュームのお陰で特徴的に見えない。かといってキットの下肢のまま中趾だけ延長やボリュームアップするとROBOT魂のようなバランス(上半身に対して下半身がオーバースケールに感じる)になりそうです。

元々膝当ての角度は変えてましたが、接着する土台となっている部位が余分に見えてきました。なので前面は削って「スネに直付け感」が感じられるように。同側面〜ひかがみにかけては削り取らずに残しつつハの字に角を落として「すぼまり感」が出るようにしました。

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右側が加工中、左側は加工前。

 

ここまでで一旦全て装着。流石に自立は無理になりました(笑)

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4/4段階の画像を貼って今回の区切りとします。

膝曲げ無しの直立スタイルも良いかもしれない。逆に意外と少ないですし…

 

ここまでやってきて思うのは、ズワァースって難しいなあ…ということ。ズワァースといえばコンバータ・中趾・膝当てが特徴的かとは思うんですが、それらを取っ払った時のスタンダードなラインがイマイチ把握しにくいんですよね。

以前も書きましたが、昔の私はこの画稿でしかズワァースを知らなかったため、短足ABだと勘違いしてました。まさか膝曲げてるとは思わなかったんですね。

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でもこちらの画稿を見ると印象が変わります。
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腕はダンバインのようなスタンダードフォルムっぽく見えます。腰回りは完全に謎ですね(笑)それでも脚を伸ばし気味にしたことで先の画稿よりはフォルムが素直に見えてきます。

 

ぶっちゃけ盾で分かりにくくなる箇所はそこそこにしてそれ以外のシルエット変化に特化してデザインしたのかな、と。出渕さんの元デザインよりも湖川さんの作画監督サイドからの意図が多めに盛り込まれてる=作画カロリーへの配慮を感じます。最終回近くだし、作業逼迫してるのが当時のTVアニメ。新機体は必要だが動かすのに複雑なのは困る…みたいな。

 

…と、なんとなく制作事情が透けて見える機体でもありますが、単に素人の下衆の勘繰りかもしれません(笑)とにかく比較的人気機体だろうというところでもありますし、そこへ近づけていく作業はやはり楽しいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

HGズワァース、進捗2023.02.19

今回はHGズワァースの進捗だったりを雑多に書いてみようと思います。

 

クァドラン・ローは全てが完了してからの記事化であり、また上半身から下半身にかけて概ね段階的に決着を付けながら進んでおりました。

しかしHGズワァースについては部位ごとの変更以前に基礎プロポーションの改修作業が多岐に渡りすぎ、周回プレイに…。その決着が着くまで記事化しないとなると相当先の掲載になってしまう…のもつまらないかなあと。

故に「進捗」と言う形で何をしたか?かつ、どんなつまづきがあったかを書いていこうと思います。

全てが上手くいきました、なんて自分でも面白く無いので(笑)。

 

まず手始めに下半身を組みました。これは膝の曲がり具合とともに「踏み込んだポーズ(設定画の解釈のひとつとして)」が可能なのかを検証するため。

するとどうでしょう。

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軟質パーツを付けたのが手前、外したのが奥。巷では可動を妨げていることで有名な軟質パーツでしたが、何のことはない、外しても大して曲がらない(笑)

この可動範囲で良しとするか、関節を入れ替えるか?一旦据え置きます。

 

そしてある程度上半身等々組んでいきます。元々サラッと改修して終わりにするつもりだったので、素組み状態で完成した画像が無いのですが…

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こちらが腕無しで組んだ素組み状態。意外にもなんか良さげです。

 

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ここで脚を一旦真っ直ぐにします。

こうしてみると、ちょっと上半身がボリューム不足かな?なんだかヒロイックな感じがしてオーラバトラー(AB)感が薄い様に思えるのは何故だろう?

 

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全部付けた状態(足首周りは既に多少いじり始めてます)で、膝を曲げたり伸ばしたり。思ってたよりは良い。

 

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しかし特徴的なコンバータ周りを外すと細すぎるウエストだったり上半身と下半身のアンバランスさが見えてきます。そういうことが盾に隠れて分かりにくくなるのも問題。

またふくらはぎの面構成が三次曲面としては単調なだけに色気が少なく、設定画で様々な角度から見た印象が再現されてない感じ。膝当ても前方へ向かって突き出してる角度なのも気になります。

やはり基本的プロポーションから弄っていかないと単なる「ズワァースっぽいもの」になりかねない気がしてきます。

 

ちなみに、AB制作歴自体は古いのですが、ドラムロ1機のみ。初めて水性塗料を使ったのですが、どうだったか覚えがない(笑)小さい頃のことなので、出来は推して知るべし。

何が言いたいのかというと、さほどABに入れ込んで来なかったため、らしさの追求等々が良く分かってない(笑)。とにかく設定画との睨めっこは続きます。

 

まず手始めに、下半身のボリュームを落とすことから始めました。実際には現在も続いてます。

手始めに裾の先端を少しカットして様子見しました。

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まあ、全然足りません。

 

スネの傾斜がキツすぎるのかな?スネの途中でカットし、角度を変えてみたり…

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足首周りだけでなくふくらはぎも裾側から削っていき…

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これで足長イメージは解消できた?

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あらかたパーツを組みつけた状態。

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盾に隠れる部分が多い角度ではそうでもないが全てが露出するとまだカッコ悪い。

脚は丈を詰めたことでふくらはぎ周りのボリュームが目立つように。

「爪先1つAB」にはボチューン・ボゾンが居ます(厳密にはバストールがいるのですが脛の形が独特なので外してます)が、ふくらはぎから爪先にかけて絞り込む方向のシルエット。ボゾンは一見そう見えませんが、爪先に向かっての絞り込みは見られます。

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それらと比べてどうにも足首周りがモッサリして見えますね。

 

ということでまずはふくらはぎをバッサリ。

さらにこの後ふくらはぎの肉を落としていきます。

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前爪のサイズが特徴的ですが、先のふくらはぎボリュームのままサイズ感を調整していっても、体格に大して大きくなりすぎる懸念がありました。ROBOT魂版なんかがそんな感じなのですが。

このままふくらはぎを削りようにも中身が中空なので…

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ここへエポキシパテを詰めました。高校生の時に使って以来。当時は今で言うハードタイプな物しか無く、切削に苦労することこの上なく…

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あとは外のプラが無くなるのも構わずリューターで削り込みます。

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上段が加工前。

下段が下肢の長さを詰めてふくらはぎを削っている途中のもの。左脚(右側)を見ると、加工前より太く見えるのは、寸を詰めたからですね。

 

ある程度削り一旦サフ塗りして様子見。再度書きますがエアブラシ環境が作れないため「サフ吹き」と書けません(笑)スプレータイプも使えません。

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膝当て付いてませんが。これで下半身が一番ボリューミーという状態は脱したかな。

やりたかったことは、

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赤丸部…キットではふくらはぎのスタートラインがRを描いていて膨らんでいます。それを削り落として逆Rスタートに。正面から見た時に幅の厚い印象を与えてくるのと、膝当てをつけるとより太ましく見えてしまうので、設定画にあるように逆Rスタートにしたかった。

黄丸部…この辺りの面構成は複雑で、設定画からも見る角度によって抑揚が変わります。なるべく設定画の印象に近付くように。足首周りはなるべく幅を絞り、前爪1本分となるように。

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膝当てを付け、真っ直ぐ立った姿勢に。この体勢でむしろズワァースらしさが醸し出せれば膝曲げポーズは余裕(笑)そういうことにして全体を調整していきます。

 

こんな大工事を施しているのは、キットのままだと設定画のような爪先の長さを部分的再現しても、全体で見たらやりすぎになってしまうため。

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膝当てから下、スネの天地幅より長いくらい。

設定画からは全身バランスからいってもスネから下は小作りだと感じます。その分膝当てや爪先のボリュームで調子を取っているように思います。

もうひとつ、踵側の爪は設定画では小さめですが、キットは後ろに倒れないようにさせるためなのか、長い。おかげで爪先と同じくらいに見えてしまい、これも設定画の雰囲気ではないなあと。これは爪先との兼ね合いで今後の課題に。

2023年2月18日時点のものを貼って一旦お開きとします。

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最近の模活について

唐突ですが、まずは最近…というかここ一年のお話を。

 

2022年1月より現場作業となり、工程その1で働き始めました。手指を酷使するため腱鞘炎となり痛め続け、4月中旬に一旦リタイヤします。

手配仕事へ異動となり徐々に手指の痛みも和らいで行くかのように思えた7月中旬、人手が減っていた反対直への異動と現場投入指示が入ったらしく、以前とは異なる工程2を担当。

これで落ち着くと思ったら、10月から人の減った元居た直へさらに配置転換。作業は工程2のまま。どうやら担当していたフィリピン人がトンズラしたらしい…給料の前借りを当たり前の権利と主張する人が一定数いて、その人も前借りして連絡無しにいなくなったそうな。

 

11月になると、さらなる異動で工程3と4の兼務に。班長が手指の心配と「フィリピン人ばかりの工程はどうかなと思って」と異動を勧めて来たんだけど、特にフィリピン人とは仲良くやってたし手指については工程3の方が使うのでむしろ心配だったのですが。まあ断る理由が無かったので、11月から異動となりました。

 

何ともバタバタ、それまで大して体動かして無かった分体力的にもキツい1年でした。

 

手指に関しては、今でも朝起きると指関節がこわばって軽く曲げることしかできません。

一応、朝起きて冷水でマッサージしてから30分ほどハンドルを握るおかげか仕事が始まってからは支障がない程度には動いてくれてます。

なお、11月に入って自分の代わりに工程2を担当してた子が2週間程度で辞めてしまい、人員割いて穴埋めしてたようですが元に戻れと言うことはなく、12月に採用された方にて欠員の穴埋めとなりました。

当面は今の工程でやっていくのかな、といった感じです。

休みの日に何もしてないと手指は強張ったままで、使うことで言うことを聞くようになります(笑)。特に今週からハードモードとなり疲れからなかなか模活に意欲が出ないこともしばしばです。そのあたりは「体力回復>模活」と割り切り、何もしないことに専念(?)しています。

 

とはいえ、進捗をアップすることで交流を図ってる場へ何も出ない状況というのはやはり心苦しく、それでも無理なく出来る範囲で楽しみ、楽しませ…が出来たらと思ってます。

時々フィギュアやパチ組とか上げてますが、立体物に萌えているのだなと思っていただければ(笑)。

完成報告は気長にお待ちいただければ幸いです。