前回、HGズワァース頭部の改修を追いました。
頭部インナーパーツのモールドだった目を、別パーツ化することでヘルメットととのツライチ感を出そう、ということで2mmプラ板から削り出しだ目を当てこんでみました。
正面から見たところ。このままだと目の穴に蓋をしただけ。サイズ合わせ中です。サイズがきちんとしたら、さらに立体感をつけていきます。
最近やってるのが、瞬着パテの硬化スプレーを直接当てず、蓋の内側に吹き付けすぐ被せる方法。硬化に若干の時間が必要ですが、発生するガスで硬化させるため表面が荒れにくいという利点あり。小さなパーツ限定ですかね。大きくなると被せるものが手軽ではなくなるし、スプレーの量も食うようになりそうです。頭部のような小さく、かつ細かい造作のものならアリと思ってます。
点付けと硬化を繰り返すため、比較的狙った形状を作りやすいのですが、そういったときに直接噴霧しないやり方は有効だと考えてます。
前回の反省点として、ピラー調整時点では問題なかった目の穴の形が、目を嵌め込めるようになった頃には様子が変わってまして…
下瞼の山なりカーブが無くなってしまってます。むしろ下向きカーブに見えるくらい。
という訳で頬のカーブの見直しと修正です。
下がっていた頬を持ち上げ直したイメージ。それに合わせて別パーツ化した目も追加で削ります。
そしてインナーパーツ。付けていた目を削りつつ、元々左右非対称な部分もあったので整形していきます。
目の後ハメ化の目処が立ちました。0.2mmプラペーパーで繋ぐことは想定してたのですが、初めに考えていたヘッドホン状、つまり頭頂部を経由して繋ごうとしたらプラペーパーのテンションでもキツかった…ので、後頭部を経由する方向へ。これなら曲率が小さくなるのでプラペーパーへのストレスも無理が無く、テンションも程よく収まりました。
目にスミ入れガンマカで横線を引く。今のままだと目の表面が真っ平らなので、上下から少し削り込んで丸みをつけていきます。
ここでサフ塗りしてみる。ちなみに私はエアブラシ環境を持ってませんので「サフ吹き」とは書けないんですね。「サフ塗り」です(笑)。
ここから整面していきます。
ヤスリ類で均しつつ、凹み部はサフを削って光硬化パテ部分なら同じく光硬化パテを盛り、そうでない箇所はヤスリで荒らしてからの光硬化パテか、強度が必要な部位は瞬着パテを盛って調整していきます。
そして二度目のサフ塗り…と、面の荒れが目立たなくなるまで繰り返します。
ここで振り返りです。
①大角の形状変更。途中でカット(赤線。大体の位置です)して角度も変更しています。
②大角の付け根周りを造作。目頭から生えていくようなラインに。
③小角の位置を変更。
④後頭部の跳ね上がりを、カット(赤線で)して付け直しフラットな印象へ。
⑤頬の造型。
⑥インナーパーツの整形。
⑦顎とピラー一体で切り離し、角度を変えて再接着。ただしピラー部はのちにさらに前方へ。
⑧目を別パーツにして、塗装後に後ハメできるようにした。多分目の穴塞いで彫刻でやろうとしたら凄く難しかったかやりきれなかったかも。
⑨首との接続はプラ棒から結局ボールジョイントへ変更。角度の微調整で苦労してたので。
整面が進んだもの。まだヨレた面があったり、傷があったりしますが、頭部は一旦ここまでにして寝かせます。襟周りの調整次第でまた変わるかもしれませんし…
こんな感じです。