今回は、
・コンバータとそれに伴うアレコレ
です。
前回肩の爪の目処が立ったことにより、キットに施されていたアレンジの修正やクセのある骨格の調整を一通り終えたため、二周目へ突入となります。最初はコンバータの見直しに入りました。
現在コンバータの問題は、
・大雑把に形を変えただけ
・滑らかな面になっていない
・本体との固定方法が決まってない
・重い
です。
滑らかな面については、エポパテでの盛り付けに慣れておらず、細く依ったパテを押し付けていく感じでボリュームを出し、その後片方だけ集中的に整形したのちに型取りゲージを使って反対側のコンバータも整形する形で進めてきました。
ただし、パテとパテの間の細かな溝が消えておらず、これを埋めて行くことと面のうねりがあるためそこも埋めるか削るかして均す必要があります。
ひたすらに盛って削っての繰り返しです。
当初3つに分割したコンバータを無理繰り繋ぎ直し、その補完としてパテ盛りしていました。しかし途中で延長も行い、その延長分に見合った厚みがやや足りない感じがしたため「左右幅もやや増す」ようにパテ盛りしてきました。
そのため整形するにあたりコンバータ側面のドーム型?が若干埋まりかけており、また磨くのにどうにも邪魔なため、ここにきて根本からカットすることに。
カットした跡は当然穴が開くため、裏側からマスキングテープを貼って底を作った後に表から光硬化パテを盛って埋め、その後テープを剥がしました。余程強力な力を加えない限り穴埋めとしては十分。特に裏から補強もしてません。
ちなみにここまで面を均すのに使っていたのはリューターとペンサンダーでしたが、一度に広範囲へ作用しないことが災いしたのか面のうねりが出来てしまいました。なのでそれらは一旦使用を止め、単目の金ヤスリ「誉ヤスリ」にて面を整えていきます。誉ヤスリは幅が2cm程、長さは20cmちょっとの大きめな金ヤスリ。はじめは「単目の金ヤスリってどうなんだろう?」と思いましたが、調べると色々分かってきまして興味が湧き買ってみたものです。
軽い力でヤスる分には表面をツルツルと滑るだけ。しかし出っ張り部には作用するため、軽い力で全体を撫でるような感覚で削っていきます。面積も広く、特に前後長があるためコンバータ一層目の前後長全体に作用します。
ある程度全体の研磨が出来たら、キットの黒・エポパテのグレー・光硬化パテの黄白色と混在しており面が把握しにくいため、一旦サフを塗ります。クレオスの水性サーフェイサー1000番です。いわゆる「捨てサフ」ですね。エアブラシ塗装環境がありませんので筆塗りです。
細かな凸凹が見えるようになりました。
特に光硬化パテは光を透過するため表面の細かなコンディションがやや把握しにくくなります。なのでこうして一旦不透明な状態にしてやると良いと考えてます。
磨いて二度目のサフ塗り。先程コンバータの峰にあった凸凹が大分消えてきました。ただ側面はまだかなりのうねりが。
もう一つ、二つの段差がいい加減なのでこれも整形していきます。マステで形を決めたら1mmプラ板へ転写し、形起こしします。型板をガイドにして段差の形を整えていきます。
この頃、ある問題が分かってきました。それはコンバータ・ノズル側の開き角の問題です。
のちにこの仕切り板を並べるにあたり、枚数とか取付角度とかを調べてました。
仕切りはノズルの切り返しに1枚、そこから広いほうに4枚、狭い方に2枚の計7枚。これを画像に当てはめると…
あれ?仕切り板が平行に並べられない…
そうか…仕切り板に対して開口部が斜めにならないと並べられないんだ…
と言うわけで、斜めにカットするため検討。
こうカットすることになると、全長が短くなってしまう。
そこで、直線カットではなく緩いRをつけてカット量を誤魔化す作戦に。
だがやはり平行に並べるには足りないようである。開き角が甘いようである。
ならばと思い切って三層目を作り変えることにした。現状やや小ぶりに見えてしまっているのでカットして再建する。
まずはプラペーパーを使って検証。現状(右)三層目と一層目開口部の開き角が直角なのを鈍角寄りに変更しつつサイズアップも行います。
糊代を残して三層目をカット。プラペーパーへ置き換えることで多少なりとも軽量化に寄与するように。
せっかくなのでコンバータ内側をなるべく肉抜き。
サイズ・角度を最終調整。トータル3個目で良しとしました。
このエントリーを書くにあたり仕切り板の間隔等を検証。
設定画上の整合性に難がある場合、立体で再現するのが難しい。ある程度の妥協点が探れたので、一応良しとしました。
問題はここからどうやって建て込んでいくか?作業が頭の中で整理つくまで一旦止めておきます。