いよいよ塗装です。
イメージはありました。多分エアブラシ環境がある方ならもっと簡単に実現できるレベルのことなのですが、筆塗りとなるとどうなるか?と、長いこと考え続けていました。
年が明けて2022年になってから模型に割く時間は大幅に減った…というより、それまでが時間に恵まれ過ぎていたのですが。
ともあれ塗装に悩み、時間も体力も限界な時期が続きました。
そして両手五指が腱鞘炎となります。
4月に一旦現場を離れ、5月のGWあたりでようやく塗装の準備を開始しました。
とはいえ、リハビリがてらテストケースも作成してはいたのでした。
新水性ホビーカラー部分塗装&ラッカー光沢コート仕上げのウィーゴくん。
パチ組、光沢コートのみのマークVI。
そう、エアブラシは無いがそんな感じの仕上げにするなら光沢コートして磨けばいいじゃない!という方針を固めます。
そしてカラーリングは一般兵用で。
考えてもみてください。なぜ「クァドラン・ロー」という商品なのに「ミリア機専用カラー」が箱絵となり、インストに載り、カラーレシピになっているのか?ガンプラなら「ザク」の箱絵がシャアザクになっていて塗装レシピもシャアピンク…だったら誰もが「ザクじゃねえ!」とツッコむのに、クァドラン・ローでは誰も彼もがミリア機で仕上げてしまう…「本来のクァドラン・ローのカラーを大切にしたい、クァドラン・ローを救いたい!」という迷惑系YouTuberのマウントトークのようなことを考えたわけではありませんが、地味なカラーリングで仕上げたクァドラン・ローが1体くらいあってもいいよね、ということで。
真面目な考えとしては「フォルムはナロー・ポルシェ、カラーはロータス・ヨーロッパ」というのがありまして…
こちらは実車ではなくミニカーですが…深いグリーンは映える、と証明してくれているように思ってます。初代ロードスターの限定仕様とか。
まずグリーンはシタデルカラーで。WAAAGH! FLESHで塗ったところ。彩度がイマイチ。
シタデルカラーは塗り重ねで彩度も足せるという減色混合の常識を破った(笑)カラーシステムが売りですが、均一に塗れることでも有名です。今回、筆目は見えてますが…
この上から新水性ホビーカラーのクリアイエローを塗ることで彩度を足しました。
テストピースで変化を確認。
新水性HCクリアーイエローを筆塗り。
細かな気泡が入ったり細かく面が波打っていてまだイマイチな様子。
そしてラッカー光沢コートをベランダでスプレー。ちょっとデロっとした印象ですが「磨くしいっか」と自分を納得させる。これが6月のこと。
磨き傷が残り過ぎたりしてはまたコートし直し…を繰り返し。
カーモデル界隈のテカテカ具合・小傷の無さには及びませんが、やりたかったことには近づいています。これなら筆塗りには見えないでしょう。
組み付けて完成です。完成は8月3日ですが、その後撮影に苦労しました。補正無しで出せるようになった画像は9月4日。
結構似せられたのではと思ってますが、いかがでしょう。
撮影についてまだやり残したことがあるため、ギャラリーについては後日改めてアップしようと思います。
まずは第1弾としてのクァドラン・ロー改修については以上となります。願わくば我こそは!と改修がもっと盛り上がってくれたらと。ガンプラに比べればまだまだアプローチが偏ってるように思います。マクロスメカはバルキリーばかりじゃないのよ!と声が上がって欲しいです(笑)
余談ですが、脛でカットした際、S字立ちが綺麗に出来るよう再接続の際に1mm程外回りに捻っています。また接合部も少し削ってますのでおそらくキットより若干背丈が低く、足が短くなってます。ネットでは四肢の延長や強調のためのパテ盛りをよく見かけましたが、こちらは延長無し。そんな改修パターンもあっていいかなと思いながら作ってました。
では次の完成品が上がる頃にお会いしましょう。