9月より制作開始した「バンダイ HG 1/72 ズワァース」。長期化しそうでしたのでさわりだけでもブログに纏めておこうと思います。
例によってまずはキットについて。
元々軽い気持ちで始めたため、パチ組完成画像がありません。何かしら欠損・未装着の画像が多いため、少しモヤモヤするかもしれません。
では、行きます。
まずは公式画像より。
他数点の画像がありますが、総じてポーズはおとなしめ…というか、後述のようにこれくらいしか可動しません(笑)信じられないかもしれませんが。
こちらは腕がありませんが、ざっくり組んだもの。膝関節を包む合成ゴム製の関節カバーは付けてません。
こうやってポーズ付けしたものを見ると「あれ?言われるほど酷くないんじゃない?」と思いますよね。
手前(右側)には膝関節にゴムカバーを付け、奥側(左側)はカバー未装着。
で、これが膝を曲げる角度の限界です。
もう角度が浅くて笑うしかなかったですね。ゴムカバー付けると30度くらいしか曲がらない(笑)。そして付けなくとも45度くらいしか曲がりません。これでも二重関節!そう思えない可動範囲に震えます。
ポリキャップの可動軸に赤丸付けてみました。太腿側・下肢側共に開口部からやや遠い場所にあるため、関節を曲げても開口部で支えてしまい、45度くらいしか曲げられません。
こちらは組立説明書より。オーラコンバータの基部なんですが、赤線を付けたとおりコンバータの開閉角度がたったこれだけ…
上にあげた時。
下に下げた時。
せめて真下付近(設定画に無いので印象ありませんが)とは言いませんがもう少し降ろせれば、キットのまま自立させて飾れる可能性が上がっていたかもしれませんね。
足首の接地性はゼロに等しく、ポリキャップ(PC)はあくまで後ハメ用途に使われている設計。
右がキット。左右方向のスイングがありそうで無いため、接地性は良くないです。
後日左のようにPCの収まるブロックを90度回転させて接地性を上げてはみましたが、結局この案はボツにしました。
太腿の開脚も、穴のフチが軸と干渉しがちであまり開かず。右がキット状態で左はお尻側へ開口部を広げ、爪先がハの字以上に開きやすくしています。
公式画像が大人しいポーズばかりなのもうなづけますね…。
・全体的な造形はかなり頑張っている。立たせ方を調整すれば、組立説明書ほど元気の無いポーズは回避できる。
・ただし設定画と比較してアレンジされた箇所が多く、その全てが上手くいってるとは言い難く…また頭身もガンプラ頭身並みに足が長くて下肢が太く、上半身は小さい。おかげで特徴的なコンバータも小さく見える。
頭部の角は何故こんなアレンジを施したのか…原作準拠で良くない?
画像上:キット 下:加工中
・合成ゴム製の関節カバー。塗装も出来ないので新規に関節部を作ってやるか。
・パーツの合いが所々良く無い。腰部などは股関節パーツに対する外装を被せるとセンターが合わない。外装は左右割りだが一部接合部に隙間が生じる。
全体の造形と関節部の設計との間に齟齬を感じます。勝手な妄想ですが、まるで外観の設計と関節や嵌合を設計するチームが別々のような。
例えば脹脛は芯となる下肢パーツにあるダボへ左右挟み込みするのですが、2つあるダボのうち嵌合するのは1つだけ。
説明書では上下2つあるダボのうち上のダボへ嵌める指示になってますが、実際に機能してるのは下のダボで、上のダボには刺さりません。脹脛パーツを下支えする土台になってます。
こうした実際の形状が見た目通りに機能していない箇所や、途中で可動をやめたように見えたり、前腕などで難しい分割はやってるのに股関節や頭部などは芯と外装が上手く噛み合ってなかったりと初期設計と実際の金型設計とで何かあったのか?というくらい「途中で変えた」感を感じました。
はじめは軽い気持ちで触り始めたHGズワァースですが、例のごとく(笑)あれこれやることになりそうです。